今年4月に開幕したジャパンスーパーバイク選手権。まさに突然の参戦でしたが、終わってみれば本当に短く、今まで以上にあっという間のシーズンとなりました。
何も分からないまま始まった美祢での転倒、そのままの流れで戦うしかなかった鈴鹿と筑波、しかしようやく光明が見え始めたAP、その光明の正しさを証明した鈴鹿300km、さらに加速することが出来た鈴鹿8耐、そして苦しい戦いとなった菅生、鈴鹿、TI。結果だけを見れば大したものではないけれど、ただ一年間戦い続けた自分にとっては、どれも思い出深いレースとなっています。特にAP、鈴鹿300km、8耐、そしてその後の菅生、鈴鹿、TIは、非常に印象深いレースとなりました。
最終戦の茂木は、それまでに学んだすべてのことを実践し、かつ「最後」だという強い意識をもって挑みました。テストからとにかく全力で走り続け、セットアップが出ていようがいまいが、ひたすら120%で走りました。結果は16位という成績でしたが、展開、そして自分の達成感としては、今期のベストレースのひとつだと思っています。ポイント獲得とかそういうレベルの話ではなく、自分の今までのレースに対する思いのすべてをぶつけて走りきることが出来たレースだったと思います。
「梨本圭を走らせる!」という天下の大抜擢をしてくれた川島監督、ウルトラタイトなスケジュールで一年間ずっと走り続けてくれた土方大ちゃん、わがままなオレの要求に辛抱強くこたえ続けてくれたハルTの高橋さん、常にピットの中をクリーンにしてくれた米ちゃん、いつも彩りを忘れなかったハルナちゃん、素晴らしい絵を描き、さらにサポートまでしてくれた柴田夫妻、そしてケンツ応援団の皆さんにも、本当に感謝します。ありがとうございました。
それと、今年様々な形でサポートをし続けてくれたスズキ関係者の皆さん、毎回セットアップアドバイスをしてくれた秋吉君(もちろん記念すべき初優勝を遂げる決勝直前にも、相談に乗ってくれました。秋吉君、マジにおめでとう!優勝祝いで飲みに行こうぜ!)、スズキ車の特性を分かりやすく教えてくれたウィンズの川瀬さん、時々引っ張ってくれたヨシムラの篤くん、鈴鹿で世話してくれたオーニシヒートマジックの大西くん、ありがとうございました。皆さんのお陰で「スズキでのはじめてのレース」を、死ぬほど楽しむことが出来ました。もちろん、他にお世話になったすべての他チームのレーサー、メカニック、関係者にも感謝します。
また、今年のレースを走る上で多大なるサポートをしていただいた八重洲出版様、南海部品様をはじめ、スポンサー各社様、まことにありがとうございました。
各サーキットで応援し続けくれたファンの方々にも感謝です。
最後に、よかろうが悪かろうがどんな成績でも、また怒っていようが笑っていようがどんなときでもずっと応援し続けてくれた梨本塾応援団のみんな、そしてオレの個人的な友人たち、本当にありがとう。あの18メートル史上最強レベルのバカデカイ大団幕は、聖火のごとく毎戦サーキットに掲げられて、すごく力になりました。今ではあの大きさ以上のものが、オレの胸の中に宿っています。一生、シブイク。茂木に来てくれた70名の顔は、生涯忘れません。もちろん今後とも、よろしくね。
梨本圭、2005年全日本選手権JSB&8耐参戦記念ブログ
完