梨本圭、2005年全日本選手権JSB&8耐参戦記念ブログ

2005年 06月 09日 ( 1 )

ご衣裳

いよいよ明日から鈴鹿300kmスケジュールがスタートする。
ただ、金曜日は通常のスポーツ走行枠しかないので、SMSC(鈴鹿サーキットライセンス)を当の昔に失効してしまったオレには走る権利がないらしく、土曜日からのスケジュールということになる。

この辺のややこしく信じられないほどのコストを生むライセンス制度は・・・うんぬんかんぬん・・・やめた。
これはまた別の機会に。

ということで鈴鹿で履くためのGパンを見に行った。

サーキットで着る衣装というのはある意味で限定されていて、面白みのないものが多い。キャンギャルなどはそうでもないが、レーサーは面白みを求めるような類のものではないので、しょうがないといえばしょうがない。中身で勝負すればいい世界の究極形でもあるので、確かにカッコなどどうでもいいのだが、だがカッコ悪いのは論外だ。
そう考えるとGパン一つ取ってみても、何かないのかな?と思ってしまう。本当はそれどころではないんだけど、買い物ついでにショップに立ち寄ってみた。

実に多彩な商品がこれでもかと陳列されているのだが、恐らくはそれらモードのほとんど圏外域に達しつつあるエージなので、実際には陳列された商品を見ることでさらに選択肢は細かく限定されていく。
「こんなドハデなの着てたらバカにキモノとか言われるだろうし、だけどこんな無難なのはまずプライベートでは着ないし・・・」

「どういったものをお探しでせうか?」
ニッコリと現れた店長は、全身圏外モードに身を包み、オレより一回り以上若く、異常に細身で、優しそうだ。どういったものもなにも、Gパンが欲しいんだけどね。イケてるやつ。
「そうですか。こちらなどどうでしょうか?」
そう言って店長が示したのは、まさしく店長と同じくらいの年代の頃に履いていたようなシッチャカメッカなぼろ雑巾みたいなもので、どう考えてもお金を出して買うような代物ではなかった。
「・・・いや、こりゃねえだろ?あのさ、公の場っていうかなんていうか、そういうとこで履こうとしてるんだからさ」
「オオヤケですか~」
「そうだよ。オオヤケだよ」
本当にコミュニケイトできているのだろうかと一瞬不安になったが、矢継ぎ早に進めてくる商品を見ていると、確かに店長だけあって、中にはグラっとくるものもあった。
『サーキットでイヤミになるかならないかギリギリのボーダーライン上にあるような、そんなもんがいいんだけど、それをこの店長に説明するのもかったるいな・・・』
「今、ウチのお店で一番売れているのがこれなんですけど・・・」
悩んでいる俺を尻目に店長が提示したデザインGパンには、あろうことか痛々しいロゴが走っている・・・。これってつまり没帰せよってことだよな・・・
「その通りですう(ニコッ)」
没帰せよ!という痛々しいロゴを背負って、果たしてオレは鈴鹿に立てるのだろうか?パドックをイメージする。ケンツカッターシャツを着込む。監督やハルナや他関係者が、引き攣っている表情が浮かぶ・・・・・・だが・・・しかし・・・観客たちは、ギリギリの場所で、つまりイヤミと魅力のボーダーライン上で、微妙な熱視線を送っている、ような映像が浮かんだ。
「履いてみるよ」
そそくさと試着室に入って着替えた。デザインモノ、しかも「没帰」だ。ありえねえありえねえと理性が叫んでいたが、一度火がついてしまった閃きは実践しないことには絶対に消えない。ゴーオン。行ってみるべや。
「こちらのベルトとあわせてみてください~」
さらに圏外店長と同じいかついベルトを巻いてみると・・・・


・・・マジでありじゃねえか?

360度回ったり、或いは座ってみたり、色々試してみたが、悪いところが見当たらない。
確かに没帰だしズタボロデザインだ。だが、何か妙にバランシングしているような気がしてならなかった。ねえ、これ、どこのブランドなの?
「コチラですう」
RUPERT・・・ふんふんなるほどね。つまりエドウィンでもリーバイスでもないわけね。じゃ、知らねえわ。とバカにした心持でいると、その横に、ズタボロで没帰で圏外モードなのに、なぜかこのGパンに惹かれてしまったその理由とでもいうべきロゴが点灯していた。

「EDGE」

コレ下さい。

その後ベルト合わせをしながら品定めをしていると、店長はどこかに電話しはじめた。
「じゃあ、お出ししていいですよね」
そう電話口で言った店長が持参したのは、なんとピストルズバックルの入った、これまたウルトラ圏外モードのベルトだった。
「セックスピストルズとかご存知ですか?」
ご存知も何も、昨日その話をブログに書いたところだぜ。しかもオレは最近の若い人は知っているのかと書いたんだ。現実には、真逆じゃないか!
あまりに運命的な展開だったので、嬉しくなったオレは店長と少しだけレースの話をし、ピストルズの話とこのブログを開設したことでエッジーパンに巡り合ったという流れを説明した。
「じゃあ、バッチリですね~(ニコニコッ)」
ここまでピッタリな流れなら、これはもう買うしかないでしょう!このベルトはまさしくあなたに買われるために世に存在しているのです!一回り以上若い店長は、当然そんな反応をしめした。もちろんオレも、当然ピストルズベルトを購入すべきだと思った。但し、今より一回り以上若ければ。
一回り歳を取ったオレは、ハッキリいって図々しく、しかも抜け目がない。
店長が喜んでいる隙に、きちんとバックルを確かめていると
「SEG PISTOLS」
と書いてあった。セグピストルズ。
要するに、ニセモノだった。

「なあこれ、ニセモノじゃねえか」
「ホンモノだと、パテントとか色々大変じゃないですか~」

・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
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自らが発信することで巡り始める運命というのをモロに感じた日だった。

PS 人栄さん、yugiri さん、ありがとう。北海道も韓国も大好きです、社交じゃなくマジに。なんまらアニョハセヨなんだってばさ。マジソヨ~
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by kei74moto | 2005-06-09 16:59 | 鈴鹿300km情報